限定ぐい吞コレクション
鍋島 桜樹文 限定ぐい吞
(春の心陶祭)に合わせ、毎年100個のみ制作している特別限定品の鍋島ぐい呑コレクション。
2025年の限定ぐい呑「鍋島 桜樹文」は、鍋島様式を代表する柄です。
ロクロで一つ一つ成形することで薄手で品格のある仕上がりとなっています。絵付けも職人の丁寧な手仕事で制作しており、桜樹のデザインを繊細なタッチと色使いで表現してあります。
『桜の花が長く咲けば、穀物は豊作に』は、奈良時代以前からの言い伝えです。日本で桜は、農民たちにとって非常に重要な樹々として古くから親しまれていました。平安時代になると貴族が庭に植えるようになり、その下で花を愛でながら宴を催すことが流行しました。以前は花といえば梅のことでしたが、転じて桜を指すようになり、現在では日本を象徴する花として世界に知られています。
能の世界でも桜は重要な役割をもちますが、美しさやめでたさを意味するだけではなく、無常や悲しみの象徴として、あるいは精霊が宿る木として登場しています。また戦国時代の武士たちが鎧や兜に桜文様を施したのも、愛でやかな花がぱっと散る、その潔さからといわれています。
大切な方に贈るギフトにも最適な鍋島ぐい呑。 毎年異なる絵柄を楽しみにしていただいている畑萬の人気コレクションです。

鍋島様式について
鍋島焼が江戸時代から伝統のルールとして大事に守り続けてきた様式美で、染付1色(青)・赤絵付3色(赤・黄・緑)によって構成デザインされています。 極細密で丁寧に描かれた線、その中を何度も重ねた淡いグラデーションで表現することで、凛とした品格が醸し出されます。 献上品であった鍋島の伝統文様は、煌びやかな中にも日本古来の奥ゆかしさを感じることができるデザインです。
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