鍋島

大川内山では1600年代から鍋島藩御用窯として献上品や贈答品が作られてきました。惜しみなく良質の原料と手間をかけ、染付に赤、黄、緑の三色の上絵の具で緻密に描く伝統的な鍋島様式を継承した品格のあるデザインです。

透かし彫り

焼成前の生地を一つずつ手仕事で厚さ約1㎜まで彫り込み、薄さが生み出す陰影で文様を浮かび上がらせる透かし彫り。光を透すように開発された特殊な陶土を用いることで、より白さが際立ち上品な仕上がりが特徴です。

キュイール

フランス語で「革」を意味するキュイールは、皮革のシボを思わせる質感と光沢、触感が特徴です。磁器の新たな表現として、5年の歳月をかけ開発しました。手間を惜しまず、何度も焼成を繰り返して完成する畑萬独自の技法です。

青磁

薄靄の大川内山の朝を思わせる淡い青さが特徴の鍋島焼の伝統的な技法です。畑萬では青磁の新たな表現に挑み、白磁の中に青磁釉で文様を浮かび上がらせた「掛け分け」やしっとりとしたマットな質感の「モイスト」を生み出しました。

香り

伝統的絵付けを施した香水瓶やペンダントのコレクションです。香水瓶は栓との密閉精度を高めるために、手仕事による高い技術によって1つずつ微調整しています。多様な表現が生み出すバリエーションの豊かさが魅力です。

染付

磁器の白い肌に映える、呉須と呼ばれる藍色の顔料で描く染付。精緻な線描きと「濃み」による筆跡を残した塗り、さらに「墨弾き」と呼ぶ白く線を浮かび上がらせる技法などを駆使し、多様な青と白の世界を表現しています。

モダン鍋島

畑萬では鍋島焼の伝統的な表現技法を継承しつつ、現代のライフスタイルに合わせた新しい絵柄を生み出し続けています。草花や動物をあしらい、料理を盛り付ける器としての余白を大事にした使いやすいデザインです。

キッズ

日々の食卓で良質な器を使う丁寧な暮らしは、誇るべき日本の豊かな食文化を支えてきました。畑萬では、子供用の食器としても手を抜かない本物の器を提供し、日本の焼き物文化を次代へと引き継いでいきます。

人形

器のみならず、生活を彩るオブジェとして、畑萬では人形などの立体作品の製作も得意としています。焼成時の変形を意識しながら造形し、着物の重なりや動きを絵柄で表現するなど、造形と加飾の総合芸術を志しています。

季節物

伊万里鍋島焼は、その華やかさや美しさから「ハレ」の器として喜ばれてきました。絵柄による季節感の演出や、お正月や節句などの縁起物、涼やかな音色の風鈴など、時節柄に合わせた焼き物が生活を豊かに彩ります。

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