DINING OUT -ARITA& with LEXUS- 2016

Collaboration  with  Sota Atsumi Chef

10月に佐賀県唐津市で開催された”DINING OUT ARITA& with LEXUS” 。2016年に創業400年を迎えた有田焼の歴史とその源流をたどり、先人の知恵や想いを器と料理で今に表現する「Re-spect」をテーマに掲げられたプロジェクトにクリエイティブ・プロデューサーに丸若裕俊氏が起用され、有田・伊万里・唐津の生産地の枠を超えてオリジナルの器開発が挑戦されました。12皿にも及ぶ器の開発に伊万里代表の一人として畑石修嗣が関わらせて頂きました。料理はフランス・パリのレストランシーンを席巻する注目の若手シェフ渥美創太氏が、開発された12皿を使ってスペシャル・コースを完成されました。

 

北宋時代の錆釉反鉢

今回開発した器のデザインの基となる形状は、パリのギメ東洋美術館に収蔵されている北宋時代の器で渥美シェフにとって思い入れのある器でした。錆釉がかけられた器は時代と共に品格のある艶やかなマット調に変化しており、北宋時代の器の特徴でもある小さく絞られた高台から縁にかけての伸びやかなシルエットは緊張感をまとった美しい器でした。窯の中での変化を予測しながらの形状、釉薬の開発は難を極めましたが、何度もの試行錯誤の上、見出すことができました。

ONESTORY WEBSITE : https://www.onestory-media.jp/post/?id=620

画像提供:ONESTORY